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macskatze

中東欧好きによる長いひとりごと

シュテファン・ツヴァイク『昨日の世界 Ⅰ・Ⅱ』 感想

シュテファン・ツヴァイク、原田義人訳『昨日の世界 Ⅰ・Ⅱ』みすず書房、1999年原題 "Die Welt von Gestern, 1944"十九世紀後半から戦間期のヨーロッパを生き、自由と平和を愛した、オーストリア出身の作家の自伝。「裕福な生い立ちだったツヴァイク」という…

『グランド・ブダペスト・ホテル』感想

あのシュテファン・ツヴァイクから想起されているとのことで(二重帝国出身の作家です)。 物語の舞台の旧ズブロフカ帝国なんてどう考えてもハプスブルク帝国を彷彿とさせるし、なんでホテルの名前がブダペスト?絵に描いたように美しいホテルってそりゃそう…

『ハーモニー/伊藤計劃』 感想

<emotion> 作者が言うとおり、これは一種のハッピーエンドなんでしょう。でも、ハッピーエンドだと私は思えなかった。 私にとってみればバッドエンドに限りなく近い結末だったのに。 感動したのではない。でも読み終えたとき心は確かに泣いていた。 震災前…